データアナリストとは?将来性や向いている人、データサイエンティストとの違いを紹介

仕事内容

今回は、近年需要が高まっている職種データアナリストについて紹介します。

データアナリストの仕事内容、データサイエンティストとの違い、得られるスキルや、未経験から就く方法などを紹介します。

データアナリストとは?

データアナリストとは、データ分析を通じて、事業の成長に寄与する職種です。

元々はアメリカなどの海外で人気で年収も高い職種でした。

海外でデータアナリストの年収が高いのは、データをもとにした意思決定の文化が、日本と比較して、強く根付いているからです。

ただ、近年日本においても、データを通じて意思決定を行う傾向が高まってきており、それに伴い需要が拡大しています。

後述しますが、データアナリストの指す仕事内容は幅広く、企業によって異なりますので、転職などを考える際は、求人票の仕事内容をよく確認するようにしましょう。

データサイエンティストとの違いは?

データアナリストとよく似た職種として、データサイエンティストを聞くことも多いのではないでしょうか。

データアナリストとデータサイエンティストの明確な線引きは難しく、企業によっても異なります。

一般的には、データ分析を通じて事業の成長に寄与していく職種がデータアナリスト。
統計や機械学習などを用い、予測モデルなどを作成する形式で、事業に寄与していく職種がデータサイエンティスト、としている場合が多いです。

データアナリストの仕事内容は?

データアナリストの仕事内容は大きく下記に分かれます。

データの可視化

事業運営上、様々なKGIやKPIを管理していく必要が生じます。それらの指標をわかりやすく、可視化するのがデータアナリストの仕事の一つです。

具体的には、BIツールなどを用いて、ダッシュボード化するなどが当てはまります。

データの集計

マーケターやPMなどから依頼を受けて、データの収集を行うことも多いです。

施策を考える上で必要になるデータを、依頼された形式で、期日内で、正確に集計していくことが求められます。具体的には、データベース化言語のSQLを用いたり、BIツールを用いて、データベースから非通用な情報を抽出して集計をしていきます。

分析して示唆を出していく

集計したデータをもとに、示唆を出していくことも求められます。

マーケターやPMが施策に落とし込めるような示唆を出していくために、仮説を立てて、データを見て、分析をして、といったサイクルを回していきます。

また、施策を行なった後はその結果を見て、うまくいった要因・うまくいかなかった要因を分析して、再度示唆を出して、次の検証に活かしていきます。

データの基盤設計、整備

データアナリストはデータの基盤整備も行う場合があります。

具体的には、他の社員が分析をできるような中間テーブルを作成したり、各サイトの解析ツールの設定やシステムの導入などを行います。事業運営が滞りなく行え、かつデータ活用が進むように設計をしていくことが求められます。

データアナリストの将来性

データアナリストは将来性がある仕事なのか気になる方もいらっしゃるでしょう。

結論から言うと、データアナリストには将来性があります。その理由を何点か紹介します。

データをもとに意思決定をする重要性が高まっている

まず、様々な企業でデータをもとに意思決定を行う機運が高まっています。以前であれば、経営者の独断・鶴の一声で会社の方針が決まることも少なくなかったと思いますが、現在はデータをもとに意思決定をしないと、世の中の流れや競合の動きについていくことは難しいでしょう。

その中で、データを扱うデータアナリストの役割は高まっていっています。

AIなどの技術の発展

AIなどの技術発展により、データアナリストの活躍の範囲も広がっています。分析できる幅や内容が広がってきているイメージです。

一般的にAIなどの技術発展は人間の仕事の代替してしまう場合が多く、データアナリストでもそれは変わりません。ただ、データアナリストの仕事は、データから分析して、仮説や示唆を出すことです。その点で考えると、分析材料は増えた一方で、データの集計作業は効率化されていくので、より豊富な材料で、より分析に時間をかけることができるようになっていき、役割も高まっていくでしょう。

データアナリストの魅力

次にデータアナリストの魅力を見ていきましょう。

会社や事業の重要な意思決定に関われる

データアナリストが出すデータや分析して提案する内容は、いずれも会社やサービスの重要なものである場合が高いでしょう。経営者や事業責任者に対して提案する機会もあり、自分自身で出したデータや見つけた示唆をもとにした提案が受け入れられて、会社や事業を成長させることができるのは、やりがいがあり、魅力的です。

今後需要が高まっていく職種である

データをもとにした意思決定を行う企業が増えてきており、それに伴いデータアナリストの需要も増えていくでしょう。データアナリストの経験を積むことで、社内での昇進や年収増加にもつながりますし、他社に転職をしても活躍できるなどキャリアの選択肢が広がるでしょう。

データアナリストに必要なスキル

データアナリストには大きく分けて次の3つのスキル・知識が必要とされています。

データサイエンス力

いわゆる統計学の知識が該当します。より正確で、示唆のある分析を行うために、データをどのように見るのか、そのために必要な処理や計算をどのように行うのか検討するために必要になる能力です。

データエンジニアリング力

こちらはいわゆる、プログラミングなどのスキル・知識を指します。

データの分析や予測などのモデルを組み立てる際、またデータベースなどの環境の構築や整備を行う際に必要となります。

データアナリストの業務で用いられる機会が多いのは、PythonとRです。

特に近年は、Pythonを用いられることが多いので、データアナリスト志望の方は学ぶのをお勧めします。

ビジネス力

ビジネス力も必要です。ビジネス力とは、いわゆる課題解決能力や、仮説検証力などを指します。

データをもとに、どこに課題があるのかを特定し、適切な施策を検討し実施。

データサイエンス力とデータエンジニアニング力を支える土台のような役割を果たしています。

データアナリストに向いている人

魅力的な仕事であるデータアナリストですが、どのような人が向いているのか見ていきましょう。

数字に抵抗がない人

データアナリストの仕事の大半は数字を扱う仕事です。

理系出身である必要はありませんが、数字をもとに仮説を考えて提案する。数字をもとに施策の良し悪しを判定するなど、常に数字を基準に考える癖がある人は向いていると言えるでしょう。

論理的に思考することができる人

データアナリストは数字をもとに事業の課題を分析して、解決できる施策を提案していく仕事です。

様々なフレームワークを用いながら、課題を分析していくことが求められるため、論理的思考力が強い人には向いていると言えるでしょう。

未経験からデータアナリストに就ける?

ここまで読んでいただき、

「データアナリストになりたけれど、経験がないし難しそう」
「理系出身じゃないし、私には無理かな」

などと思われる方もいらっしゃるかもしれません。

ご安心ください。データアナリストは未経験からでも目指すことができます。

その話の前に、前提として、まずは、データアナリストとして就職する場合に、大きく分かれる2パターンについて解説します。

データ分析コンサルティング、支援会社で働く

近年、企業に対してデータ活用や基盤整備のコンサルティング・支援を行う企業が増えています。そのような企業の中には未経験からデータアナリストを募集している場合もあります。

未経験者でも研修などを経て、データアナリストとして活躍できる機会になるので、求人を探してみましょう。

また、多くの場合コンサルティングを行うため、データアナリストに必要な課題解決力や、提案力などを必然的に高められることにもなります。

ただし、注意点としては、営業要素も入る場合もあります。具体的には新規顧客の獲得や、自社サービス・コンサルティングの提案などです。データアナリストの仕事を行うたかったのに、営業をおこなっている、という事態にならないために、仕事内容についてはしっかり確認するようにしましょう。

事業会社のデータアナリスト職に就く

事業会社のデータアナリストの場合、自社のことなので融通が利きやすく、できることの幅が広いのが魅力です。

例えば、コンサルティングや支援会社のデータアナリストの場合は、全体の中の一部分だけ担当する、という場合も少なくないです。そのため、システム全体から見直したほうが効果的なのに叶わないということも起きてしまうかもしれません。

事業会社の場合は、比較的融通が効きやすく、分析や提案できる施策の幅も広く、やりがいがあるでしょう。

また、コンサルティングではなく自社事業のため、事業の成長をずっと見届けることもできます。

未経験の場合は、どちらがオススメ?

結論、どちらでも大きく変わりはないです。

データアナリストとして、様々な企業の課題を解決していきたいと考える場合は、コンサルティング・支援会社が良いでしょう。

一方で、一つのサービスや事業を伸ばしていきたいと考える場合は、事業会社がオススメです。

ただし、一般的には事業会社のデータアナリストは経験者募集の場合が多いです。

そのため、全く未経験の方は、コンサルティング・支援会社に入り、研修や実務を通じてスキルを得て、事業会社に転職するのも良いでしょう。

また、研修制度や仕事内容もしっかり確認しましょう。

特に仕事内容に関しては、

・データアナリストとしてどこまで行うのか、何がメインなのか(集計がメインか?施策提案も行えるのか?データの基盤整備も行うのか?等)

・営業などの要素もあるのか

などは確認しましょう。

まとめ

今回はデータアナリストの仕事内容や、向いている人などについてみてきました。

データアナリストは会社や事業の成長を支える重要なポジションで、非常にやりがいがあります。

興味を持っている方は、ぜひ求人を見るなどしてみてください。

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