近年耳にする機会の多いテレワーク。
みなさんの周りにもテレワークを実践している人や、実践したいと考えている人も少なくないのではないでしょうか。
本日は、テレワークの概要や、リモートワークとの違い、メリットやデメリットについて紹介します。
テレワークとは?
テレワークとは、「Tele(離れて)」と「Work(仕事)」が組み合わされた造語です。
オフィスを離れて、自宅やコワーキングスペースなどで仕事を行う意味を指します。
テレワークとリモートワークの違いは?
テレワークと似た意味の言葉として、「リモートワーク」があります。
テレワークとリモートワークの意味に違いはあるのか、気になる方もいらっしゃるかもしれません。
結論から述べると、両者に明確な意味の違いはありません。
テレワークは、先述した通り「Tele(離れて)」と「Work(仕事)」が組み合わされた造語。一方で、リモートワークは「remote(遠隔の)」と「Work(仕事)」が組み合わされた造語です。
どちらも、オフィスから離れた場所で仕事を行うことを指します。
テレワークと在宅ワークの違いは?
もうひとつ、テレワークに似た言葉として、「在宅ワーク」も聞く機会もあるのではないでしょうか。
在宅ワークは、家で仕事を行うことで、オフィスとは別の場所で仕事を行う点では同様です。
ただし、「どこで仕事を行うのか」と言う点で、テレワークと、在宅ワークでは異なってきます。
テレワークの場合、仕事を行う場所に指定がないのに対して、在宅ワークの場合は家で行うことになります。
イメージとしては、テレワークの中に在宅ワークが内包されていると捉えるとわかりやすいでしょう。
一方で、「在宅ワークOK」と記載している求人の中にも、家以外で仕事がOKな場合もあります。
これは、リモートワークをわかりやすく、伝えやすくするため、在宅ワークと表現しているためで、細かい条件などは面接などの際に確認をしましょう。
テレワークが注目されている背景
テレワークは新型コロナウイルスの流行に伴い2020年ごろより注目されました。
テレワーク自体は、新型コロナウイルス流行前より存在していましたが、一部の企業が導入するにとどまっていました。しかしながら、新型コロナウイルスの流行・緊急事態宣言の発令に伴い、物理的に一箇所に集まるのが難しくなった結果、新しい働き方として多くの企業に導入されたのです。
緊急事態宣言が解除されてからも、企業や従業員にメリットがあることから、そのまま制度として導入している企業も少なくありません。
テレワークのメリット
プライベートとの両立がしやすい
テレワークの場合、通勤時間がなくなるため、その分を自分の好きな時間に使うことができます。
また、会社の規則にもよりますが、仕事を中断して、再開するということも柔軟に行える場合も多いです。そのため、朝に子どもを保育園に送って、その後仕事をして、夕方に迎えに行って、夜に再開する、なども可能です。
仕事を生活の一部に組み込んで、プライベートと両立させていくことができるのです。
集中できる環境で仕事ができる
オフィスで働く場合、椅子や机などは会社から用意されたもので、中々変えづらいと思います。また、寒すぎる、暑すぎるなどもあり、自分が服を着たり脱いだりして体温調整する必要があります。
一方で、自宅で仕事をする場合、椅子や机を自分好みにできますし、空調もピッタリに調整できます。より自分が仕事に集中しやすい環境を作れるのです。
また、コワーキングスペースやカフェなど、自宅以外で集中できる環境を見つけることもできます。
仕事しやすい服装を選べる
出社する場合、毎日シャツにネクタイで、しかもアイロンをしっかりかけて、などと様々に準備が必要です。一方で、リモートワークの場合、比較的軽装で仕事ができる場合が多いです。
もちろん、就業規則や顧客とのWEB会議があるため、正装をする必要がある場合もあるでしょう。
ただし、WEB会議がない時間に関しては、軽装でも問題ないですし、WEB会議の際にうつらない下半身はジャージやパジャマなどでも問題はありません。
「服装なんて大したメリットではない・・」そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし案外、服装を準備する手間が省けたり、リラックスできる服装で仕事ができることは、毎日積み重なっていくので、メリットを大きく感じます。
テレワークのデメリット
費用がかかる場合が多い
机や椅子などを自分好みに用意できることはメリットですが、その分費用も発生してしまいます。値段もピンからキリまであるので、必要な機能が備わっている程度のものを選ぶのがよいでしょう。
また、テレワークを始めようとした場合、「あれもこれも・・」と欲しいものが様々に出てくると思いますが、優先度をつけて少しずつ揃えていくことをお勧めします。
実際にテレワークをしてみると、「本当に必要なものと」、「必要だと思っていたけれど必要なさそうなもの」がわかってきます。テレワークをしながら徐々に環境を整えていきましょう。
同僚や上司、部下との関係性を築くのに工夫が必要
オフィスで仕事をしていれば雑談などをして自然と関係性を築ける機会もありますが、テレワークだと雑談が発生しにくいです。
ミーティングの最初に多めにアイスブレイクの時間を設ける、リモートランチをしてみるなど、工夫が必要になります。
テレワークの始め方
実際にテレワークを始めたいと考えた場合、下記のSTEPを踏んでいくことがお勧めです。
- STEP1)勤め先の会社でリモートワークができるかを確認する
- STEP2)働き方全体を見直してみる
- STEP3)お試しでリモートワークをしてみる
- STEP4)どこでリモートワークを行いたいのかを考える
- STEP5)求人を探す
- STEP6)選考に進む
- STEP7)設備や備品などの環境を整える
- STEP8)実際にリモートワークを行いながら、自分のスタイルを築いていく
テレワークの始め方については、こちらに詳しくまとめていますのでご覧ください。
まとめ
テレワークの概要やリモートワークとの違い、メリット・デメリットについて説明してきました。
テレワークは近年注目を集めていて、メリットの大きい働き方です。
テレワークに興味のある方は、記事で紹介した「始め方」にそって、少しずつ働き方の見直しを始めてみると良いかもしれません。