近年注目されている働き方のひとつであるリモートワーク。
実際に実践されている方や、検討されている方もいらっしゃるのではないでしょうか?
管理職層にとって、リモートワークでの悩みのひとつは、どのようにマネジメントを行えば良いかだと思います。
今回の記事では、管理職・マネジメント層向けに、リモートワーク下でマネジメントのポイントについて紹介します。
リモートワークとは?
本題に入る前にリモートワークの概要について紹介します。
リモートワークとは「remote(遠隔)」と「work(仕事)」を組み合わせた造語で、オフィスから離れた場所で業務を行うことを指します。
リモートワークと似た言葉として、「テレワーク」というものもあります。
こちらは「tele(離れて)」と「work(仕事)」を組み合わせた造語で、意味は同様です。
2020年頃からの新型コロナウイルスの流行に伴い注目された働き方で、導入する企業も、実践をする方も増えてきています。
マネジメントのポイント
早速本題のマネジメントのポイントについて紹介します。
業務を依頼する際は目的から伝える
目的から伝えることは、リモートワークでなくても重要でしょう。ただ、リモートワーク下では、より一層重要になってきます。
リモートワークでは、オフィスで働く場合と比較して、細かい確認などをしにくい環境です。また、オフィスで隣で働いていれば一緒に作業を進めることもできますが、それもかないません。
そのため、目的を伝えて、その目的を達成するための方法を考えてもらうのが良いでしょう。もちろん、わからない箇所なども多く出てくると思うので、わからない場合は都度質問してもらうなど、部下に仕事を任せて、主体的に進めてもらうためにも、目的から伝えるようにしましょう。
成果物ベースで評価をする
リモートワークで悩むポイントのひとつは、どのように評価をすれば良いかでしょう。
オフィスで一緒に働いていれば、自然と仕事の状況などもつかめるため、評価もしやすいです。
一方で、リモートワークの場合は、どの程度仕事をしているのかが掴めずに、評価をしにくいです。
そのため、成果物ベースで評価を行うのが良いでしょう。依頼した仕事に対して、期日までに目的に沿った成果物をアウトプットできているのかを見ていくのが良いです。
ただし、完全に成果物だけでなく、プロセスも踏まえてみるようにしましょう。特に、まだリモートワークに慣れていない環境では、うまく成果物を出せない場合もあるので、それも考慮にいれられると理想的でしょう。
リモートワークでなかなか掴みにくいかもしれませんが、都度進捗を報告してもらったり、成果物を提出いただいた際に、その過程を聞くなどしましょう。
細かく連絡を取りすぎない
リモートワークでは、部下が本当に仕事をしているのか、怠けていないのか、気になってしまう場合もあるでしょう。その際に、細かく連絡を取りたくなる気持ちになりますが、細かすぎる連絡は信頼を損ねる要因になってしまいます。
部下を信頼していると伝えて、目的を伝えて仕事を依頼して、成果物ベースで議論する。一方で、質問が来た場合には丁寧に答えるなど、メリハリをつけて関わっていきましょう。
雑談の時間を意図的に設ける
オフィスでは比較的雑談が発生しますが、リモートワークの場合、雑談などは生まれにくいです。
「雑談なんて必要ない」そう思われる方もいらっしゃるかもしれません。
もちろん、長すぎるダラダラした雑談はあまり意味ないですが、適度な雑談は懇親を深める要因になり、組織環境にも良い影響を与えます。
リモートワークでは雑談が発生しにくいので、意図的に設けると良いでしょう。
ただ、雑談のための時間を設ける必要はあまりなく、各オンラインMTGの最初の方に、厚めにアイスブレイクを行う、たまにオンラインでランチをしてみる程度で十分です。
意図的にコミュニケーションの量を増やしていきましょう。
オンラインMTGの際は、意図的に声や表情を明るくする
オンラインMTGでは、声が低く聞こえたり、表情が固く伝わってしまったりなどで、「機嫌が悪いのかな?」など、意図せずに相手に余計な気持ちを抱かせてしまう可能性あります。
毎回明るくしすぎる必要はありませんが、オンラインで意図的に少し明るい表情で話すぐらいが、対面で話すのと同様程度でちょうど良いと認識しておくと良いでしょう。
また、チャットやメールなどでも、同様に文章が固くなりすぎないように注意しましょう。
明るくラフに知る必要はありませんが、業務連絡のような固い文章が続くと、こちらも「機嫌が悪いのかな」と思われ、「質問は避けた方が良さそう」などとなって、業務が滞ってしまう要因にもなりかねません。
まとめ
いかがだったでしょうか?
リモートワークは、個人も会社も、まだ始めたばかりの場合が多く、マネジメント方法も日々試行錯誤されている状況です。さまざまに書いてしまいましたが、大切なのは、オフィスでもリモートワークでも同様で、相手の目線に立って考えていくことになると思います。
仕事の成果になり、部下の成長にもつながるように、日々試行錯誤していきましょう。