ワーケーションとは?メリット・デメリットを紹介

用語説明

近年、「ワーケーション」という言葉を聞く機会はありませんか?

社会全体としてリモートワークが広まってくる中で、ワーケーションも働き方の一つとして注目されています。

今回はワーケーションの概要から、メリット・デメリット、注意点について紹介します。

ワーケーションとは?

ワーケーションとは、「Work(仕事)」と「Vacation(休暇)」を掛け合わせた造語で、リゾート地など普段の職場とは異なる場所に行き、仕事を行うことを指します。

リゾート地などに行く際は、通常余暇目的が多いと思います。一方で、ワーケーションの場合、仕事目的でリゾート地などに行きます。

ワーケーションが注目されている背景

ワーケーションが注目されている背景には、新型コロナウイルス流行に伴うワークスタイルの変化があります。

新型コロナウイルス流行によって、社会全体としてリモートワークが推進される中で、「どの場所でリモートワークを行うのか」が話題になりました。

初めは緊急事態宣言が出されたこともあり、自宅で働く場合が多くありましたが、次第に緊急事態宣言が解除されていく中で、自宅以外の場所でリモートワークを行いたいという人が増えてきました。

そこで注目されたのがリゾート地です。リゾート地に行って日中は仕事をしますが、仕事の前後で観光や食事を楽しめ、「自粛疲れ」を感じていた多くの人にとって、リフレッシュの機会にもなったのです。

このような背景と、当時推進されていた「Go to travel」キャンペーンの影響もあり、ワーケーションを行う人が増えていきました。

ワーケーションのメリット

好環境の中で、仕事に集中できる

ワーケーションは、リゾート地などで行うことが多いです。リゾート地は自然豊かで、空気が澄んでいたりして、いるだけでリフレッシュ気分になります。

また仕事自体はホテルで行う場合が多く、サービスが行き届いている好環境の中で集中して臨めます。

仕事の前後に観光ができる

ワーケーションの最大のメリットは観光ができることです。休日前後に訪れることで、その土地を満喫できますし、近場であれば仕事が終わった後に出かけることもできます。

「仕事が終われば、存分に観光が楽しめる」という気分になれば、モチベーションも高くなり、より仕事に身が入っていくでしょう。

仕事の前後や合間に、美味しい食事を楽しめる

仕事がある日に関しても、食事の楽しみがあります。

お昼ご飯や夕ご飯などを、その土地の特産のものを食べるだけでも、リゾート気分を感じられるでしょう。

ワーケーションのデメリット

メリットが多いように思えるワーケーションですが、デメリットもあります。

費用がかかる

当たり前ではありますが、ワーケーションを行う場合は費用が発生します。その場所までの交通費や宿泊代、食事や観光などをおこなった場合はその分も発生します。

ワーケーションの場合、観光で行く際と比較して長く滞在することが多く、特に宿泊費と食費は多くかかってしまうかもしれません。リフレッシュできるのは良いですがワーケーションばかりしていると、せっかく稼いだお金が貯まらない、減っていくという事態も起きるので注意しましょう。

仕事に集中できるような自己管理が必要

ワーケーションのメリットは、リゾート地などの好環境の中で仕事を行える点です。しかし裏を返すと、近くに観光など楽しい場所が多くあるにもかかわらず、仕事をしなくてはいけないのです。

つまり、仕事のある日中はホテルなどに篭る必要があるため、観光したい気持ちを抑えながら仕事に臨必要があります。「リゾート地が気になり仕事にならない」という状況にならないように、自己管理が求められます。

ワーケーションを行う際の注意点

ホテルなど仕事を行う場所の環境の確認

ワーケーションでリゾート地に行ったものの、wifiがつながらないなどとなったら仕事ができなくなってしまいます。仕事をする予定の場所で通信環境が問題ないかを確認しましょう。

通信環境以外でも、椅子や机など仕事のできる最低限の設備はあるか、食事ができる場所があるかなども確認するのが良いでしょう。

最近は「ワーケーションプラン」のようなものを打ち出しているホテルや旅行会社も多いので、そのようなものも活用してみるのもお勧めです。

会社の規則を確認

そもそも会社としてワーケーションができるのかを確認することも大切です。

リモートワークがOKの場合でも、自宅やオフィスに通える範囲内での就業など規則が決まっている場合があります。

もちろんリモートなのでバレずに行うこともできるかもしれませんが、ワーケーション先で何かあった際に、会社とのトラブルになる可能性もあるので注意しましょう。

ワーケーションの始め方

最後に実際にワーケーションを行いたい場合は何をすれば良いのかを紹介します。

1)会社の就業規則を確認

まず先述した通り、リモートワークを行う場合に場所の指定はあるのか、申請の必要があるのかなどを確認しましょう。

リモートワークでも場所に指定がある場合、そもそもリモートワークが難しい場合は、就業先の会社を変える必要があります。

ワーケーションを行うために転職する、というのは流石に勿体ない気もしますが、「働き方」という大きなテーマでの元、自身の希望と会社の制度が合っているかは見直してみると良いでしょう。

2)ワーケーション先の選定

次にワーケーション先を決めていきます。その際に先述した通り、仕事ができる環境なのかをしっかり確認しましょう。また、ホテルなどへの交通などに関しても問題ないか確認しておきましょう。

3)スケジュールを立てる

ワーケーション先が決まったら、出発から帰宅までの大まかなスケジュールを立てていきましょう。

・自宅の出発時刻と現地への到着時刻(行き)
・仕事を行う日のスケジュール
・現地の出発時間と、自宅への到着時刻(帰り)

最低限この程度は明確にしておくのがお勧めです。

個人で旅行をする際は、スケジュールを立てずに行う方も多いと思い、それも楽しかったりします。

ただワーケーションの場合、「予定通りにつかずに仕事が始められない」「予定通りに帰れずに、仕事ができない」などを防ぐために、しっかりスケジュールを立てていきましょう。

まとめ

ワーケーションはリモートワークが注目されている中で出てきた新しい働き方です。

リフレッシュできたり、美味しいものを食べられたりなどメリットが大きので、上手くご自身の仕事に取り入れてみても良いかもしれません。

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